
仁和会理事長の松屋です。
子育ては、想像以上に笑いがあって、想像以上に悩みも多いもの。このコラムでは、保育現場や家庭での日常から感じたこと、役立つ情報、ちょっとした気づきをお届けします。
毎日、お子さんたちの笑顔のために、家事に育児にお仕事に、本当におつかれさまです!朝、慌ただしく準備をして、元気いっぱいのお子さんを保育園に送り出してくださる皆さんの姿に、いつも力をもらっています。さて、小さなお子さんを育てていると、どうしても心配になることの一つに、体調の変化がありますよね。「なんだか熱っぽいかな?」「鼻水がすごくて苦しそう…」「咳が止まらないな」など、お子さんの様子がいつもと違うと、胸がキューっとなったり、どうしよう!と不安になったり。本当に大切な赤ちゃんや子どもの病気には、誰でも敏感になりますよね。特に、保育園という集団生活の場では、どうしても様々な病気にかかる機会が出てきます。当園では、お子さんたちが毎日を安心して、思いっきり体を動かして過ごせるよう、日々の健康管理と安全確保に全力を尽くしています。今回は、乳幼児さんがかかりやすい感染症について、そしてご家庭と保育園でどんなことに注意して、どう連携を取っているかをお話しさせてください。少しでも、皆さんの「わかるわかる!」「そうなんだ」という発見や安心につながれば嬉しいです。
【この記事の目次】
感染症って、どうして小さいうちは多いの?

「また病気になっちゃった…」って、落ち込んだり、自分を責めたりした経験、ありませんか?乳幼児期は、まだ体の免疫力が成長段階にあり、色々なウイルスや細菌に対しての抵抗力が十分ではありません。だから、大人なら平気なウイルスにも反応してしまったり、一度かかり始めると続けて別の病気をもらってしまったり、ということが起こりやすいんです。集団で過ごす保育園は、どうしても感染が広がりやすい環境でもあります。
もちろん、保育園では感染症の予防に努めています。手洗いやうがい(できるお子さんには)の習慣づけ、室内の換気、おもちゃや環境の消毒など、衛生管理には細心の注意を払っています。職員も感染症に関する知識を深め、流行状況を把握することを大切にしています。でも!どれだけ注意していても、お子さんが病気になることはゼロにはできません。大切なのは、かかってしまった時に、早く気づいて適切な対応をしてあげることなんです。
症状でわかる、お子さんの「いつもと違う」サイン

「病気かも?」って思う時、お子さんは色々なサインを出しています。普段一緒に過ごしている保護者の皆さんだからこそ気づける、小さくても大切なサインです。保育園でも、登園時からお子さんの様子をよーく見て、「あれ?」を見つけるようにしています。
おうちでのお子さんの症状観察、こんなところに注意してみてくださいね。
機嫌
いつもの笑顔が見られないな、泣き虫さんになってるかな?抱っこしてほしがったり、ぐずりが多かったり。
食欲
大好きなご飯をあまり食べない…ミルクの飲みが悪いな、口にしてもすぐにペッて出しちゃう、など。食事は大切な栄養源です。
顔色
なんだか青白い?それともほっぺが真っ赤?普段と違う色は病気のサインかも。
活動性
普段は走り回ってるのに、今日はなんだか遊びたがらないな。ぐったりしている様子はありませんか?
発熱
体が熱くないか、そっと触って確かめてあげてください。急な発熱は特に注意が必要です。
咳や鼻水
コンコンという咳が出ていないか、鼻水はサラサラ?それともネバネバ?色はどうかな?
嘔吐や発疹
急に吐いちゃった!体に赤い発疹が出ている!こんな症状があったら、早めに医療機関に相談が必要です。
特に乳児さんや新生児さんの場合は、症状が急に進行することも少なくありません。小さな変化も見逃さないように、そっと見守ってあげてくださいね。
普段から注意したい予防のヒント

感染症にかからないようにするために、ご家庭で、そして保育園で一緒にできることがたくさんあります。
魔法の手洗い!
おうちに帰ったら、ご飯の前には、丁寧な手洗いです。ゴシゴシ洗うことで、ウイルスや細菌を洗い流せます。ノロウイルスなどの場合、アルコール消毒はあまり効果がありません。石鹸と流水でしっかり洗うことが大切です。
早寝早起き朝ごはん!
規則正しい生活リズムは、お子さんの体を強くする基本です。十分な睡眠と、バランスの取れた食事は、免疫力を高めることにつながります。食事は、乳幼児期の発育に欠かせない栄養の源。
きれいな空気でリフレッシュ
お部屋の換気をして、きれいな空気を取り入れましょう。湿度も適度に保つと良いですね。
予防接種は大切なパスポート
適切な時期に予防接種を受けることは、重い病気からお子さんを守るための大切なステップです。わからないことは、かかりつけ医に相談してみてくださいね。
外で思いっきり体を動かそう!
外で体をたくさん動かして遊ぶことは、体力がつき、免疫力を高めることにつながります。当園でも、全身を使う遊びや外遊びを積極的に取り入れています。
こうした予防策を、ご家庭と保育園が手を取り合って行うことで、お子さんが毎日元気に過ごせるようになります。日々の連絡帳や、送り迎えの時に、お子さんの様子を細かく教えていただけることが、保育士にとって、お子さんの小さな変化に気づき、適切な対応をするための何よりの大切な情報になります。どんな些細なことでも、気になることがあれば遠慮なくお声かけくださいね。
病気かな?と思った時は…医療と連携

もしお子さんの体調がすぐれない時は、「大丈夫かな…」と迷わず、早めに医師の診断を受けることが一番大切です。発熱や咳、鼻水などの症状があれば、まずは小児科の先生に診てもらいましょう。重症化が心配な場合や、急に症状が悪化した場合は、迷わずに医療機関に相談してくださいね。
保育園で保育中にお子さんの体調が悪くなったり、怪我をしてしまった場合は、すぐに保護者の方にご連絡します。必要に応じて、嘱託医と相談しながら、お子さんが安心して休めるよう医務室などで安静に過ごせるように配慮します。
また、食物アレルギーなど、食事で注意が必要な場合は、医師の診断に基づき、「生活管理指導表」などを活用して、ご家庭と保育園とでしっかり情報を共有し、安全に対応しています。アレルギーの原因となる食物の誤食を防ぐために、食器の色を変えたり、席を決めたり、食事中は特に注意して見守るなど、様々な工夫をしています。保護者の方との面談を通して、お子さんの現状や注意点をしっかりと共有することが非常に大切です。
乳幼児期の病気や感染症は、本当に親御さんにとって心配の種になることが多いですよね。「どうしてうちの子ばっかり…」って思ってしまうこともあるかもしれません。一人で抱え込まないでくださいね。お子さんの健やかな育ちを支えるため、保育園は、ご家庭の皆さんにとって一番身近な相談相手でありたいと思っています。
お子さんの体調管理は、ご家庭と保育園のチームワークが大切です。何か不安なこと、気になることがあれば、どんな小さなことでも構いませんので、いつでも保育園にご相談ください。保育士は、お子さんの成長を一番近くで見守るパートナーとして、ご家庭の皆さんと一緒に歩んでいきたいと思っています。
今日のコラムが、少しでも心の荷物を軽くしたり、新しい視点のヒントになればうれしいです。
次回もぜひ読みに来てくださいね。
仁和会 理事長 松屋




